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脈診 のヒント②

藤井です。こんにちは。先月に引き続き「脈診」について考えて見ました。

三日月では治療の際、脈診をさせていただいています。脈診とは、身体をめぐる経脈(気血が流れるルートで、五臓六腑の経に心包経を加えた12経)の拍動を触れることによって、その身体の状態を推測し、各臓腑の陰陽虚実やバランスなどを調べ、病気の診断や予後の判定を行い、治療方針を立てる方法です。東洋医学の専門用語がたくさん出てきますが、今日のヒントノートは「脈診」について考えてみました。

一般的な経絡治療における証立ての方法だが、六部定位診によって相生関係で並ぶ2つの虚を見つけ出し、その子を主として証を立てることが多いようである。
例えば、腎(水)・肝(木)と相生関係で虚が並ぶ場合は、五行論的に子である肝を主とし、肝虚証にするということ。
六部定位脈診はこのように臨床応用されているわけだが、実際に六部をそれぞれ個別に比較するのは熟練していないと難しいため、簡単な方法として左右同位での虚実の比較のみで、脈の全体像を導き出す方法もあるそうです。
この方法が簡単である理由は、同位である右寸と左寸、右関と左関、右尺と左尺はそれぞれ相剋関係で並んでいるので、通常は虚と実ではっきりと分かれていて、脈の強弱が比較しやすいからだそう。さらに、同位の寸関尺の3回の比較のみで、初心者でも必ず左右で3カ所ずつ虚実が定めることができるそうです。
また、指尖に感じる脈の強弱の比較は、次のような方法で行えるそう。
まず、左右の同位に指を置き、徐々に垂直に圧を加えていく。すると、圧を加えていくに従って指尖に脈動を感じ始める。そのままさらに深く押していくと、骨に達するあたりで脈動が消失する。その時に脈動の消失は左右同時に発生せず、虚しているほうから先に消えるので、先に消えたほうを虚と考えるそうです。

 沈 浮   寸      関    尺
患者の右  肺(大腸)  脾(胃) 心包(三焦)
   左  心(小腸)  肝(胆) 腎(膀胱)

左の寸口・関上・尺中がそれぞれ小腸・胆・膀胱、沈めて心・肝・腎、
右は浮かせて大腸・胃・三焦、沈めて肺・脾・心包

原穴
肝  太衝  足背にあり、第1,2中側骨底間の前、陥凹部に取る。
心  神門  手関節前面横紋の尺側にあり、豆状骨の上際
脾  太白  足の第1中足指節関節の後、内側陥凹部
肺  太淵  手関節横紋の橈側端の陥凹部、動脈拍動部
腎  太谿  内果の最も尖った所の高さで内果とアキレス腱の間の凹部、動脈拍動部
心包 大陵  手関節前面横紋の中央

胆  丘墟  外果の前下方、足部を外転背屈し、最も凹む所
小腸 腕骨  手背尺側にあり、第5中手骨底と三角骨の間の凹部
胃  衝陽  足背にあり、第2,3中足骨底間の前、凹部
大腸 合谷  第1、2中手骨底間の下陥凹部
膀胱 京骨  第5中足骨粗面の後下際、表裏の肌目凹部
三焦 陽池  手関節後面横紋のほぼ中央

●実脈
浮、中、沈でともに拍動が大きく、しかも積極的で力がある脈
実証。
●虚脈
浮、中、沈でともに拍動が細く、しかも消極的である脈
虚証。
気血両虚と各種の臓腑の虚証に現れます。

浮脈 
軽く触れると捉えられ、重く取ると弱まってしまう。
皮膚の浅い部位に感じられる脈で、寸関部に表れることが多い。
表証、虚証に現れやすい。

沈脈 
軽く触れると捉えにくく、重く取ると捉えられる。
脈位の深い脈で、主に、関部で明瞭に感じることができます。
主病は裏証で裏証、有力なものは裏実、無力なものは裏虚

遅脈 
リズムが遅く、一息4回未満(毎分60以下)となる脈。
主病は寒証で、有力なら実寒証・無力なら虚寒証。

数脈 
リズムが早く、一息 5回以上(毎分90以上)となる脈。
主病は熱証。有力なものは実熱、無力なものは虚熱

弦脈
脈象:脈はまっすぐで、琴の弦を按じるような脈
弓の弦に触れるような感じの脈で上下動の少ない突っ張った脈
主病:肝胆病、痛証、痰飲、
春は肝気が高まるのでやや弦になるが、病脈ではないので鑑別に注意が必要。

洪脈
脈象:波が激しく押し寄せるような大きな脈。
脈が来るときの力が去るときの力に比べて大きい。
主病:気分熱盛

微脈
脈象:極めて細、軟の脈をいう。
あるかないかはっきりしないもので、按ずと絶えそうな脈。
主病:陽衰、少気、陰陽帰結の諸虚。
陽気が衰え、鼓動が無力となると微脈が現れる。
軽取して微脈のものは、陽気が衰えており、
重按して微のものは陰気が枯れている。

滑脈
脈の流れが滑らかで、円滑に指に触れ、まるで盆に珠を転がしたような脈。ころころ。
指に力を加えると拍動をあまり感じられなくなります。
主病は痰飲内盛・飲食停滞で食物が災いしておこるものが多くなります。
妊娠した婦人にも表われることがあり、痰飲、食滞、実熱でも。

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