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肩こりのヒント
三日月院長代行藤井です。こんにちは。三日月では、鍼灸師スタッフ一人ひとりが毎月一つ治療課題を決めて、一ヶ月かけてそれについて勉強しています。ミーティングではお互いに意見交換をしながら理解を深めています。
せっかくなので、日ごろのご自身の体ケアに役立てて頂けたらと思い、これから時々ブログにあげて行く事にしました。「ヒントノート」と題し簡単にまとめてありますので、気軽な気持ちで読んでもらえたらうれしいです。
最初のヒントノートは「頚肩腕症候群、いわゆる『肩こり』」について考えてみました。
●頚肩腕症候群、いわゆる肩こりの症状
頸、肩、腕から手指に及ぶ疼痛、しびれ、冷えなど神経や血管の症状が出ている状態を頸肩腕症候群と呼んでいます。
ただ、そうした症状は「頸椎椎間板ヘルニア」や「胸郭出口症候群」などのさまざまな病気が原因でも起きます。原因がはっきりすると、その病名で呼ばれます。
原因が分かっておらず検査でも引っかからなくて、なんだろうなー。となった状態のものを頸肩腕症候群と呼びます。
●頚肩腕症候群、いわゆる肩こりの原因
頸肩腕症候群の原因は、頸椎や椎間板に異常が見られない場合には、デスクワーク、パソコン作業によるものがほとんどです。
肩こりは、簡単にいえば、「肩まわりの筋肉の疲労」です。首から肩、背中にかけての筋肉が常に緊張していると、筋肉が収縮して硬くなり、血管が圧迫されて血行が悪くなります。すると、疲労物質が筋肉の中にたまって、痛みやこりを引き起こします。
さらに、痛みなどがあると、身体や、痛みのある部分を動かさなくなり、血行が悪いままなので痛みも増す、という悪循環に陥ります。
また、もともと体型がなで肩の人や首が細く長い人は、首や肩周辺の頭を支える筋肉が弱いことが多く、筋肉への負担が大きくなるため、こりやすいといえます。
季節的には、冬は寒さのために、血行が悪くなって、こりが起こりやすくなります。
そのほか、精神的なストレスも肩の筋肉を緊張させます。
肩こりは、このような原因で起こるので、働き盛りの青壮年期の人、なかでもコンピュータ作業やデスクワークをしている人がなりやすいといえます。 性別では、女性が多いようです。女性は男性に比べ、なで肩で筋力が弱い人が多いからです。
●治療
◎肩周辺の筋肉を鍛える
運動をして首や肩の筋力を強化すれば、肩こりは起こりにくくなります。水泳などの全身を使う運動は、筋肉を鍛えるほか、ストレス解消にもつながるので、お勧めです。
◎肩こりの原因を避ける
自分の生活習慣を見直して、肩こりの原因となるものは改善していくようにします。例えば、長時間同じ姿勢で仕事をしている人であれば、できるだけ正しい姿勢を心がけて、なおかつ、時々休憩を挟んで軽いストレッチをすると良いです。
●日常生活での注意
1.日ごろから体を動かすようにする
運動不足は肩こりのもと。お風呂上りや寝る前にストレッチなど、体を動かす習慣を。
2.正しい姿勢をする
猫背などの良くない姿勢だと、頭を支える首や肩の筋肉に負担がかかってしまいます。
3.ショルダーバッグやハイヒールは避ける
片方の肩にかけるショルダーバッグやヒールの高い靴は体のバランスを崩すため、避けたほうが良いでしょう。
4.休憩をとる
デスクワークなどでは、同じ姿勢を続けがち。1時間に1回は休憩をとり、肩や頚を回したりして動かす。この時、勢いよくゴキゴキ鳴らさないようにしましょう。
5.ストレスをためない
ストレスのために体が緊張し、肩こりの原因となることもあります。ストレスはこまめに発散をしましょう。
6.枕は自分に合った高さのものを使う
枕が高すぎたり、低すぎないようにする。自分の首の曲線に合ったものを選ぶ。
●予後
怪我以外の頚肩腕症候群の大半は上記のように仕事や日常生活からくる疲労の蓄積が原因となることが多いので、一度症状が改善しても、また疲労が溜まれば再発することもあります。それを予防するためにも、ひどくなる前に定期的にメンテナンスをしたり、原因になる作業や仕事の合間に適度に休憩を取るのが大事です。