むくみ のヒント2

まやです。こんにちは。今日のヒントノートは「むくみ」について考えてみました。

むくみ(浮腫)とは、間質液が増加した状態(皮下組織(★)に水が過剰に蓄積した状態)をいい、限局性のことも、全身性のこともあります。

●どんな症状が出る?
他覚的にみて腫れぼったい印象を受ける。指で圧すると、その痕がしばらく残ります。体重が増加していることが多いです。

●これってどういうもの?発生経緯や原因などは何?
限局性の場合は、末梢血管因子によるもの。毛細管圧の増加、毛細管透過性の亢進、血漿膠質浸透圧の低下、組織圧の低下、リンパうっ滞などによって血漿から液体が組織間質に漏れ出てしまうことが原因。局所の感染や外傷、皮膚の発赤・腫脹、熱感や疼痛を伴う

全身性の場合は、腎のナトリウム、水分貯留によるもの。例えば慢性腎炎などで水分・塩分の排泄能力が低下している時に食塩の過剰摂取やアルドステロン、抗利尿ホルモン分泌過剰などによるもの。生体内に水分・塩分が貯留し、液体が組織間質に漏れ出てしまうことが原因。
心臓性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫(腎炎、ネフローゼ症候群)、肝性浮腫(肝硬変)、栄養性浮腫(栄養失調症)、内分泌性浮腫(甲状腺・下垂体・副腎などの内分泌疾患)など

●治療はどうやってやる?
対処療法:食塩摂取の制限、利尿剤を使って体内の水分貯留を減少させる。
原因となっている疾患に対する治療を行う。栄養失調である場合は、栄養状態の改善を指導。

●ホームケア・患者様で対応できる改善方法は?
食塩摂取の制限、栄養状態の改善。適度な運動をして血液循環を促す。
横になることで足の血液を心臓に戻し、静脈圧が正常になるようにリセットする。昼寝が効果的。
皮膚の緊張度を高めることで緩んだ皮膚の張りを補うことができる。

●今後、どうなっていく?
比較的良好

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【生理学(医歯薬出版 第一版)/解剖学(医歯薬出版 第一版)より抜粋】
【臨床医学総論(医歯薬出版 第一版)/臨床医学各論(医歯薬出版 第一版)より抜粋】

ヒトの体は多数の細胞から構成されています。
たくさんある種類の細胞のうち、同じ種類の細胞が集合して組織を構成します。
 組織:上皮組織(体表や器官の表面・内腔をおおっている)
結合組織(各種組織や器官の間を埋めて結合している)
筋組織(平滑筋という内臓の筋・骨格筋という全身の骨に付着する筋・心筋)
神経組織(神経細胞とそれを支持して働きを助ける神経膠細胞からなる)
組織が組み合わされて、1つの機能を営む器官を構成します。
 器官:胃・心臓など
いくつかの器官が集まって、器官系を構成します。
 器官系:神経系・感覚系・運動系など
器官系が協調的に働くことによって、1個の生体(個体)がつくられます。 ヒト

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層に分けられます。
表皮:皮膚の最表層を多い、上皮組織の一つである重層扁平上皮からなります。
真皮:表皮の下にある、三つに詰まった強靭な結合組織の層で、血管と神経を豊富に含んでいます。
(リンパ管も75%は毛細リンパ管として真皮にあります)。
厚さは1~2mm、手掌や足底では3mm以上にも達します(非常に丈夫な層であるので、鞄や
靴は動物の真皮を利用しています)。
  皮下組織(★):真皮の下にあり、皮膚を深部の組織と結合する層で、やわらかく目のあらい結合
    組織でできています。多量の脂肪細胞が集まり、皮下脂肪層をつくります。脂肪組織は栄養の
貯蔵・体温の放散を防ぎ保温をするなどの役目があります。

成人の体重の約60%は水分でできています。これを体液と呼んでいます。
細胞の中にある体液を細胞内液(体重の約40%)、細胞の外にある体液を細胞外液(体重の約20%)とよびます。
細胞外液は、間質液(体重の約15%)と血漿(体重の約5%)に区別されます。

血液は、体重の約1/13を占めます。血液は液体成分の血漿と、細胞成分(白血球・赤血球・血小板)に区別されます。
※血液は、大動脈→動脈→細動脈→毛細血管→細静脈→静脈→大静脈と流れていきます。
  動脈:心臓から送り出された血液を全身に運ぶ血管
  静脈:静脈血を心臓に送るために使われる血管

間質液がリンパ管に流入したものをリンパと呼びます。
  リンパ管は、動脈や静脈による血液の循環とは異なる体液の経路です。
全身を循環する動脈血の血漿水溶液の一部は、毛細血管壁を通って組織間質中に漏出します(=間質液)。ここで組織の細胞に栄養を与えたり、必要なものを取り込んだりした後に、静脈側の毛細血管壁を通って静脈に戻ります。この時、間質液の一部はリンパ系を通って静脈系に戻ります。
※リンパ系は、毛細リンパ管→リンパ管→集合リンパ管→本管→鎖骨下静脈と流れていきます。
  リンパ系:体内の組織中に存在する過剰な間質液を吸収したり、体外から間質液に侵入した異物を取り除く働きをします。

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