むくみ のヒント

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あづみです。こんにちは。今日のヒントノートは「むくみ」について考えてみました。

       
●どんな症状が出る?
症状のある部分は腫れたような見た目になり、指などで皮膚を圧迫すると圧痕を残し、その圧痕がなかなか消失しない状態となる。
重力の関係もあり、特に下腿に起こることが多い。(下腿浮腫)
浮腫の発生する場所は局所で出る場合と全身で出るものとがある。

●これってどういうもの?発生経緯や原因などは何
細胞の外にある細胞外液、特にその中に含まれる間質液の量が何かしらの原因で増えてしまった状態。
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体重の約60%が体液で細胞外液はそのうちの20%を占めている。
細胞外液は血漿と間質液とで分けられ、20%中、血漿が5%、間質液が15%なっている。
動静脈圧、毛細血管圧、膠質浸透圧によってこれらは調整されているが、このバランスが崩れることによって、間質液が過剰に増えてしまい、浮腫の症状が出てしまう。
バランスが崩れることとしては、血漿膠質浸透圧の低下、毛細血管圧の上昇、毛細血管透過性亢進、リンパ管の閉塞などで起きる。

血漿膠質浸透圧の低下の場合
血中に多く含まれるアルブミン量の低下により、間質液に多くの水分が移動し、浮腫が起きる。血管壁と細胞壁は半透膜なため蛋白質(アルブミン)は通り抜けができない。
(アルブミンは血漿多く含まれ、間質液には少ない)
アルブミンは肝臓で合成される蛋白なので、肝臓の働きが低下することで浮腫が起きてくる。腎臓機能の低下により、蛋白尿が出ると血中のアルブミン量も減少することによって起きてくる。(病気:肝硬変、ネフローゼ症候群(眼瞼・下腿浮腫)、糸球体腎炎、低栄養状態など)

毛細血管圧の上昇の場合
毛細血管圧が上昇すると、血管外へと漏出する水の量が増え、間質液量増加、血漿量低下し、浮腫が起きる。心不全や腎不全、静脈閉塞によって起きてくる。
心不全の場合だと心臓のポンプ機能の低下により静脈で血液が欝滞、静脈内圧が高まるために起きてくる。下肢から浮腫が生じやすく、夕方に増悪してくる。
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毛細血管透過性亢進の場合
毛細血管は他の血管にはない物質透過性があり、酸素や二酸化炭素、水、電解質、グルコース、アミノ酸などの物質交換を血液と組織で行う。毛細血管の透過性が亢進すると血管外から組織への移動が大きくなり、結果浮腫が起きてくる。原因としては熱傷、外傷、炎症、アレルギー反応などの炎症性疾患で起きてくる。

リンパ管閉塞の場合
リンパ管では毛細血管と組織(細胞)の間での物質交換で、静脈側で回収しきれなった間質での過剰な液体(リンパ液)を吸収する働きがある。
以下リンパ管の働きとしては
・過剰な間質液の回収。(リンパ液は間質液とほぼ同じ組成となっている)
・間質液に侵入した異物をリンパ管の関所でもあるリンパ節で取り除く。
・過剰な蛋白質を取り込んで、血液に戻すことにより間質液の膠質浸透圧を調整する。
・小腸内のリンパでは脂肪を吸収する。(リンパ管によって白濁したリンパ液が流れる)
そのため、リンパ管が癌のリンパ節転移などにより閉塞するとリンパ液の回収ができなくなり、浮腫が起きてしまう。

浮腫は全身性と局所性のものと分けられる。
全身性:心原性(うっ血性心不全)、腎性(糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・腎不全)、肝性(肝硬変)、内分泌性(甲状腺機能低下症・月経前浮腫・インスリン浮腫)、低栄養性(飢餓・蛋白漏出性胃腸症・脚気)、薬物性(女性ホルモン(経口避妊薬)・血管拡張藥・抗炎症藥)、妊娠(正常妊娠・妊娠高血圧症候群)、特発性
局所性:静脈性(静脈瘤・上大静脈症候群、静脈血栓症)、アレルギー、皮膚感染症、リンパ性(象皮病・悪性腫瘍リンパ節転移)、廃用性
またステロイド剤を使っていると腎臓でのナトリウム再吸収が促進され、浮腫が起きやすくなる。

●治療はどうやってやる?
原因疾患がある場合はその治療を優先させる。
栄養状態の改善。

●ホームケア・患者様で対応できる改善方法は?
必要に応じて塩分、水分の摂取を制限する。
筋肉量の低下によることもあるので、日常で運動を取り入れる。
下肢の浮腫が出やすい場合では屈伸運動、ヒールの高い靴は控える。

●今後、どうなっていく?
原因疾患がある場合では疾患の治療により、治っていくと緩解していく。

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